スマートスピーカー操作マニュアル(ホテル・旅館用)
自粛生活を強いられた人々も今後は宿泊施設を利用する機会が増えているのではないでしょうか。
そこで感じるのは、家庭よりも〝宿泊施設こそスマート化すべき〟ということ。
宿泊施設こそスマート化対応すべき3つの理由
1、工事不要
Wi-Fi環境の整った施設であれば即日セッティング可能。大掛かりな工事せずして〝AIスピーカー対応〟と掲載できるのはインパクトも費用対効果も大きく、客側へ従来のスイッチやリモコンに加え、音声指示もできるという選択肢を与えることで施設の価値も上がります。観光+非日常体験の付加価値を与えましょう。
2、衛生的
不特定多数の人が利用する宿泊施設。潔癖症とまではいかなくても、衛生面は気になりがちです。特に現在は〝withコロナ〟〝afterコロナ〟など注目されできる限り接触は避けたいところ。「当施設では音声指示で操作していただけます」とアピールしましょう。
3、多言語対応
AIスピーカーは翻訳機能もあります。事前に宿泊客の言語に設定して客側も従業員も手間要らず。海外観光客が利用する宿泊施設こそ多言語対応のスマートスピーカーを導入すべきです。
TradFitなどにホテルや旅館をスマート化させるという手段もあります。資金があったり施設の規模によっては賢い選択かもしれません。
しかし、自宅をスマートハウス化した経験から言えるのは、自宅も施設も要領は同じという事。少しの設定で自宅の〝リビング〟〝ダイニング〟の名称を館内の〝102部屋〟〝菊の間〟などに変えるだけで簡単にスマート化して管理することが可能です。
準備すべき3つの製品
スマートスピーカーと一緒に導入すべきは以下の3つです。
「当館はAIスピーカーコンシェルジュサービス対応です」と掲載できる、これは大きな強みです。
従来は〝Wi-Fi対応〟で十分だったかもしれませんが、これからは〝AIスピーカー対応〟かどうかが宿泊客が宿を探すキーワードになるでしょう。同じ価格値で選択できるのなら、快適そうな〝AIスピーカー対応〟の施設を選ぶのは明白です。
1、スマートランプ
スマートランプはWi-Fi内蔵のLED電球です。スマートスピーカーと連携(デバイスの追加)させると、音声指示でON・OFF、光量の調節ができるようになります。
2、スマートリモコン
スマートリモコンはWi-Fi内蔵の赤外線リモコン学習装置です。テレビやエアコンといった、赤外線リモコンを学習させて、スマートスピーカーと連携(デバイスの追加)させると、音声指示で操作できるようになります。
※スマートリモコン本体はエアコンやテレビといった赤外線通信が届く場所に設置する必要があります。
3、スマートプラグ
スマートプラグはリモコンの無い家電をON・OFFにできる装置です。スマートスピーカーに連携(デバイスを追加)させれば、冷蔵庫や空気清浄機を音声指示でON・OFFできるようになります。
AmazonアレクサやGoogleアシスタントなどと一緒に上記の3製品を準備し、先ずは一部屋設置してみましょう。
設定する順番はどれからでも構いませんが、混乱せずに設置できるのは以下の順番でしょう。慣れれば一部屋30分とかからずに設定できます。
- スマートスピーカー(AmazonアレクサやGoogleアシスタント)
- スマートリモコン(スマートスピーカーの➕デバイスを追加→ハブ)
- スマートライト(スマートスピーカーの➕デバイスを追加→照明)
- スマートプラグ(スマートスピーカーの➕デバイスを追加→プラグ)
※上記設定はAmazonアレクサの場合
iPadなどのタブレットがあれば、わかりやすいようにスマートスピーカーに〝102部屋〟〝菊の間〟などの名前が入れられます。それはとても簡単です。
TradFitなど外部の有料サービスにお願いするかどうかは、一部屋試してみてからで良いのではないでしょうか。
【スマートスピーカー対応】は〝おもてなし〟
一部屋に上記の3製品の設置できれば、あとは残りの部屋に同じセッティングをするだけです。
客室の入り口や机の上に客用の簡単な操作マニュアルを置けば、〝AIスピーカー対応〟と標榜できる。
参考までに操作マニュアルを作ってみました。よければ印刷後ラミネート加工して使ってください。
Amazonアレクサ用操作マニュアル
Alexa操作マニュアル・ホテル(PDF)ダウンロード
Alexa操作マニュアル・ホテル(Word)ダウンロード
Alexa操作マニュアル・旅館(Word)ダウンロード
Googleアシスタント用操作マニュアル
Googleアシスタント操作マニュアル・ホテル(PDF)ダウンロード
Googleアシスタント操作マニュアル・旅館(Word)ダウンロード
Googleアシスタント操作マニュアル・ホテル(Word)ダウンロード
多言語に対応しているので、予約の客がフランス人だとわかったら部屋のスマートスピーカーの言語をフランス語にすることもできます。
客の母国語で迎え入れる。これもひとつのおもてなしですよね。
まとめ
宿泊施設のスマート化は多種多様な人が出入りする分、自宅よりも重要かもしれません。工事不要なので、Wi-Fiさえ整っていれば歴史ある施設でも簡単にスマート化できます。
これからスマートハウスが普及すれば、「なんでお金払って自宅よりも不便なの!」と感じる客も多くなるはず。
Wi-Fi環境が宿泊設備の標準になったように、〝AIスピーカー対応〟が標準になるのは時間の問題でしょう。
宿探し条件の項目に載る前に、先手を打って施設のスマート化を整えましょう。