家族やペットといった大切な存在の記録がVHSやDVD-Rなどに保存したままの人は多いのではないでしょうか。
ビデオキャプチャーがあれば簡単にデジタル化できます。
デジタルデータ化するメリットもたくさんあります。
映像が劣化してしまう前にデータ化してしまいましょう。
今回はデータ化した映像から、短いクリップを作成して家族や友人とシェアする方法を紹介します。
私は動画編集等の細かい作業は苦手で好きではありません。
Mac標準アプリのQuickTime Playerを使えば3ステップで短いクリップを作成できます。
※大切なデータです。必ずデータを複製して行ってください。
①データ化した動画を再生する
先ず、QuickTime Playerでデータ化した映像を再生します。
そして画面上部にあるタスクバー「編集」の中にある「クリップを分割」をクリックします。
すると画面下部に映像ファイルの内容が視覚的に表示されます。

②短いクリップを作る
画面下部に表示されている映像ダイジェストの中に赤い縦線があると思います。それが分割ポイントです。
マウスポインタで左右に動かして分割したいポイントを探しましょう。キーボードのspaceボタンで動画再生、もう一度押すと一時停止です。位置はキーボードの矢印←→で微調整できます。
任意の場所で画面上部のタスクバー「クリップの分割」をクリック。①これがシェアしたい動画の開始点。
そしてもう一度任意の場所で「クリップの分割」をクリック。②これがシェアしたい動画の終了点。
これで短いクリップが作成できました。
③短いクリップを切り取る
画面下部の映像ダイジェストから、開始点①と終了点②以外の動画を選択し、キーボードのdeleteボタンを押して削除しましょう。元映像データは削除されません。
先ほど作った短いクリップだけになれば、画面右下に表示されている「完了」ボタンをクリック。

以上です。
あとはiPhoneやiPadへAirDropで送信したり、

名前をつけて保存したりできます。

これでLINEなどで家族や友人と懐かしい映像をシェアできますね。
データ化したついでに、AI自動補正アプリ「remini」で映像を綺麗にして送ると喜ばれると思います。
1ファイル2時間くらい(3~4GBくらい)の映像データから十秒程度の短いクリップを切り取ると音ズレが起きる場合があります。
そんな際は動画の映像と音声のズレを修正する「AV Sync Fix」が便利です。ワンコインの有料アプリですが、映像と音を合わせるだけのシンプルアプリなので使いやすいです。編集後も画質や音質が劣化しないので、画質や音質にこだわる人にもおすすめです。
動画編集ソフトやアプリがあればもっと複雑な作業ができるでしょう。
しかしそこまで細かい作業に向き合う時間も気力もない人は多いのではないでしょうか。
今回紹介した方法だと標準アプリで動画を再生して、任意のシーンを切り取って、AirDropでiPhoneに送るだけ。
労力も少なくAppleユーザーにはぜひ活用していただきたい機能です。
命日や記念日など、離れて暮らす大切な人とシェアして故人を偲ぶのも、現代社会のひとつの手段だと思います。
テクノロジーと上手く向き合い、心理的な喪失感、ペットロスの痛みを緩和させましょう。
参考記事:モニター付きビデオキャプチャーが簡単便利