私がレーシック手術を受けたのが30歳になる手前の29歳でした。現在40歳になったので10年以上が経過したことになります。
レーシック手術を受けたときの心境と、現在感じていることを記載します。

レーシック手術後10年が経過した感想
結論ですが「レーシック手術は受けて良かった」です。理由はたくさんありますが、あえて3つ挙げるとすれば、
- 荷物が減った(メガネやコンタクト)
- ランニングコストも減った(メガネやコンタクト類の消耗品)
- 時間の節約になった(コンタクトをつけずにサッと出かけられる)
大雑把に言うとそんな感じです。
レーシックを受けて最初に感動したのは、夜目が覚めて「何時かな?」と時計を見るときに枕元のメガネを探さなくて良くなったことでした。
視力が良くなってからも目が覚めたら先ずメガネを探す習慣が抜けなかった記憶があります。その度に「メガネなくても見える」と感動しました。
私は10歳未満で近視が始まり、29歳にレーシックを受けるまで20年間不便な生活を続けていました。
コンタクトは10歳から使用していました。
当時は使い捨てコンタクトなどはありません。
ハード(堅いタイプ)かソフト(柔らかいタイプ)かしか選択肢がなく、眼科で片目1万円から2万円で購入していた記憶があります。
さらに洗浄液や保存液、洗浄液を入れてシャカシャカ回転させて洗浄するプラスチックのケース等々、いろいろな備品が必要でした。

そんな時代なので、多少レンズが欠けても購入直後だったりするとそのまま使用していました。
コンタクトが「落ちる」と感じれば手で受け止め、よく口の中で一時保管していました。
レーシック手術を受けると決めた理由
そんな生活を20年間続けていたある日、ひょんなことからレーシックを受けようかと意識するようになります。
何かのテレビ番組で、当時タレントの島田紳介さんが「この前家族全員でレーシック受けてん。あれは視力悪い人は受けなアホやで。世界変わるで。安いもんや。」と発言していたのを聞いたからです。
当時の私は夜勤もしており、夜間通してのコンタクトは目が疲れるので夜間はメガネで勤務していました。しかし夏場の汗ばむ季節はメガネは輪をかけて暑く感じ、メガネに嫌気がさしていました。
そんな中で紳助さんが「視力悪い人はレーシック受けるべきや」と説得力のある発言をされたことを機に、あまり深く考えずレーシックが受けられる眼科を探していました。
すると運よく近所の眼科がレーシック専門の眼科でした。
両目で105,000円だったと記憶しています。
少し悩みましたが、気がつけば予約を入れていました。
レーシック手術を受けて視力が良くなるまでの流れ
初日(手術日)
眼科に着くと、若い人が多かったのが印象的でした。
その理由は待合で手にしたパンフレットを見て納得しました。
レーシックは35歳までの年齢制限があったのです。
当時紳助さんは35歳以下だったのかな?眼科によって違うのかな?
どうも35歳をすぎると老眼が始まるのでレーシックの適応外とのこと。
なので、レーシック手術を受けるか迷われている人は年齢制限があることを知っておきましょう。
どうりで保護者付き添いの学生さんたちが多かったわけです。
問診の看護師さんへの説明で「息子はラグビーをしていて、メガネやコンタクトだと危ないので…」と話す保護者さんの声を耳にしました。
待ち時間にいろいろ勉強になりました。
どうも歴史的にコンタクトが普及するかレーシックが普及するかという岐路の時代があったそうです(80年代?)。
眼科医界ではレーシックの方が安全という同意があったにもかかわらず、どういうわけかコンタクトレンズが普及したのだそう。
不衛生なことからコンタクトの方が失明リスクが高く、眼科医界ではレーシック術は難しい手術ではないらしい。
衛生面を考えれば眼に良いのはレーシックだと書かれていました。「うーん、そうだったのね」と待合にある冊子を読んだ記憶があります。

しばらくして呼ばれました。
先ず最初に看護師さんが両目交互に2種類の目薬をされました。
確か麻酔だったと思います。
そして5分か10分置いた後、オペ室に移りブルーの処置用の椅子に座らされました。リクライニングで上半身が完全にフラットになり、医師らしき人が現れました。でも天井のライトが眩しくてよく見えませんでした。というか目出し帽のような格好で目も口もマスク(ゴーグル?)をしており、声で男性ということしかわからず。
「この天井の赤いライトをがんばって見続けてね」と言われました。ぶっちゃけ赤だったのか青だったのか覚えていません。ライトを見続けられるかが術後の視力に影響するようです。
すると助手さんが目に金具をはめました。優しい口調で「目が閉じないようにしますね」と。ドキドキ。
「怖かったりしたらこのボールを握ってがんばってね」と両手にボール?を握らされました。ドキドキドキ。
「でははじめますー」と先生が私の目をクチャクチャし始めました。私は言われた通りに天井の赤い(緑だったかな?)ライトを見続けました。
でも正直なところ、全然痛くなかったです。
手術前の麻酔が効いていたのか、コンタクト生活で眼球に触れることに慣れていることもあって、時々焦げるような匂いが気になったくらいです。
しばらくすると「はい、じゃあ今度左眼ねー」と言って反対の目をいじり始めました。
両目で15分くらいの手術でした。
痛くなかったのは確かですが、生まれて初めての手術で緊張しました。
ボールは全力で握って、ちょうど握力が限界を迎えたときに手術が終わった記憶があります。とにかく短時間でした。
手術室を出ると、「お疲れ様でした」と受付の方が優しく声をかけてくださり、簡単な視力検査があった気がします。
そこで気がつきます。「すでに視力が良くなってる!感激!」
声には出さず表情も変えませんでしたが内心そんな心境でした。
「念のため、今日はサングラスをかけてお帰りくださいね」といくつかのサングラスからひとつ選びました。
「明日もサングラスをかけてお越しください」と言われ帰宅しました。
確か、その日の入浴と翌朝の洗顔が禁止だったと記憶しています。
翌日(検査日)
翌日、検査のため再び眼科を訪ねました。
診察券を出すと術前と術後の人のパターンが分かれているようで、スイスイ案内されました。
そして一般的な視力検査が行われました。
「左右の見え方に偏りがあったり、よく見えない、または見え過ぎといったことはありませんか?」と聞かれます。
左右の見え方に偏りはありませんでした。
けれど本音を言うと「よく見え過ぎ」と感じました。
当時私は裸眼で視力が0.03で、コンタクトをつけても視力1.0でした。
それが両目とも裸眼で1.5になりました。
10年が経過した現在も視力1.5です。
10年も経過すれば慣れましたが、当時は目を開けるとなんでも良く見えることが楽しくキョロキョロ遠くを見て楽しんでいました。

これからレーシック手術を受ける人へのアドバイス
以上がレーシックを受けて視力が良くなるまでの流れです。
その眼科には初診日(手術日)と再診日(検査日)2日しか行っていません。
翌日の検査で見え方がおかしければ、無償で手術のやり直しも受けられました。ここは重要ですので必ず事前に確認しましょう。
私は幸い、1度の手術で両目とも問題なく視力が回復しました。
レーシックを受けて10年が経過した現在も視力に不自由は感じません。
そろそろ老眼がはじまるくらいでしょう。
私が受けたレーシック費用105,000円を安いと取るか、高いと取るかは個人の見解です。
私はこの10年間を振り返り、そして今後のことを考えると安いと感じています。
これからレーシックを受けようか迷っている方へアドバイスがあります。
いくら気になってもYouTubeなどでレーシックの手術動画を見ないことです。
そんな映像を見ていたら私も躊躇したと思います。
私は楽観的な考えで、歯医者さんで虫歯を治してもらうくらいの気持ちで眼科に行きました。
当時はレーシック手術を受けて10年が経過した人は周囲にいませんでした。
「手術で視力が良くなっても、術後が不安」と感じる方に本記事が参考になれば幸いです。
まとめ
- レーシック手術は年齢制限がある(眼科による?)
- 安心のためにもレーシック手術の専門眼科でお願いする
- 術前に無償再手術が受けられるか確認する
- 2日間(手術・検査)で済む(眼科による?)
- 10年が経過しても視力に変化なし(個人による?)
最後に
最後に、レーシックを受けて視力が良くなって少し残念だったことを記しておきます。
それは「目をOFFにできなくなる」ということです。
もともと視力の良い方には伝わりづらいと思いますが、近眼だった私は適宜メガネやコンタクトを外して「目をOFF」にしていました。
車の助手席などでメガネを外せばただの街灯もエレクトリカルパレードのイルミネーションのように綺麗に見えたり、ステージや舞台に立つときなど、あえて裸眼で見えなくして緊張を回避したりと「OFFにする」選択肢はなくなります。
レーシック手術後しばらくはそこが少し残念に感じました。
目をあければすべてはっきりくっきり見えてしまいます。
慣れてしまうので、個人的にはメリットの方がはるかに大きいです。
それもメリットと取るかデメリットと取るかは個人の見解だと思います。
今回の記事がレーシック手術を受けるかどうか迷われている人の参考になれば幸いです。
健康に興味があるという人は良質な睡眠を得る方法も参考にしてみてください。
